もしも本気で転職を考える際には、熟考が必要です。
「この転職が、自分の人生にとって本当にプラスになるかどうか」まずは徹底的に考えるのです。
その結果、「プラスになる」と確信が持てるなら転職しますし、確信できないなら止めておいたほうが無難です。
決して、何となく気分で転職してはいけません。
そのような軽い気持ちの転職では、リスクが大き過ぎます。
実は私は今まで何回も転職しましたが、転職の半分以上はマイナスにしかなりませんでした。
そのマイナスの転職は、みんな軽い気持ちの転職だったのです。
よく考えず、「あっちの仕事のほうが儲かりそうだ」とか、「こっちの仕事は楽しそうで自分に向いているように見える」などと一時的な気分で転職してしまったこともあります。
そんな転職は結局、自分のためにはならなかったのです。
私はこうした自分の転職経験を踏まえた上で、転職の本質というものを悟ったのです。
転職を繰り返した男が最終的に思い至った転職の本質
私が確信した転職の本質とは、「転職によるメリットが確実にデメリットを上回っていなければならない。
もしも確信が持てないなら転職すべきではない。確率的に考えて、今の職場で継続して頑張ったほうが良い」ということです。
もちろん、これは私の個人的な見解に過ぎません。
これに対しては、きっと反対意見なども色々とあることでしょう。
しかし、実際に転職を繰り返した男が最終的に思い至った意見なのですから、これから転職を考える人の小さな参考程度にはなるのではないかと思います。
転職するに際しては、とかく「転職したい」という自分の思いばかりに捕らわれてしまいがちです。
しかし、もっと客観的に考えるべきです。
客観的に考えれば、この転職が本当にプラスになるかどうか分かるものです。
少なくとも、自分の思いに捕らわれた状態よりも遥かにマシな判断ができます。
ですから客観的な判断をするためには、身内や信頼できる知人などに転職について相談して、その人の意見に耳を傾けるのも効果的です。
これもまた、自分一人で考えるよりもマシな判断を下せることが多くなることは間違いありません。
若いうちは、人の意見はなかなか素直に聞けないことは多いのですが、しかし、聞くように最大限の努力をしてみるべきです。
そうでないと、私のような後悔ばかりの転職になってしまう危険があります。
いずれにしても転職とは、後になってから、「ああ、転職して本当に良かった」としみじみと実感できるようなものでなくてはなりません。
そのためには、事前の熟考は絶対に必要なのです。