同族経営の膿を抱えた会社

 

薬品関係の卸物流で働いていましたが、同族経営が会社設立当時から続いており、入れ替わり立ち替りやってくる風変わりでわがままな経営者達に散々悩まされてきました。

 

ある時やってきた新しい社長は、祝儀のつもりなのか「これ、パートさん達と分けて」と数百万円ポンと置いていきました。

 

私がパートなら受け取るだけなので大喜びですが、社員は何百人といる、派遣も直雇用も入り混じったパートさん達にこれを分け隔てなく配り切るのはもの凄く大変です。

 

シフトも皆バラバラですし、社員総出でかかってもなかなか配りきれず仕事に支障をきたすほどでしたが、こういったことで誰かが受け取っていなくて不満が出て、チームワークに亀裂が入ることを社員は皆危惧していたので必死で分け配りました。

 

 

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また、この社長は機嫌の良い時と悪い時の落差が激しく、悪い時は物流内を歩きまわって、ちょっとでも斜めになっている台車などの道具類を真っ直ぐに直させるのです。

 

社長の後ろを重役たちと社員とぞろぞろついて歩き、社長が指摘した斜めの置物をまっすぐにしていくのです。

 

いい年した中年たちが絶対服従のボスの後ろをぞろぞろ…まったく馬鹿げたことでした。

 

またある時期にきた別の社長は、物流内の人員配置を勝手に変えていくのです。

 

荷物の流れの関係でどうしても場所によって手の空いてしまう時間帯があるのですが、そういった状況を目ざとく見つけ、「あいつサボってる。別の場所へ行かせろ」とあれこれ考えて決めた配置をへらっと変えてしまうのです。

 

パートさん達も本当に困っていました。

 

こういったことの繰り返しで、士気を削がれた社員が次々と辞めていきました。

 

残った社員の負担はどんどん増え、現場は疲弊し、雰囲気は悪くなる一方でした。

 

私が辞めてやると決意したのはある非常に暑い夏の日でした。

 

物流内は非常に高温になるので、数多くの扇風機を回し対処しているのですが、「もっと空気をかき混ぜたら涼しくなるんじゃないか」と突然、社長が扇風機を全て上に向けるよう命令してきたのです。

 

会社で見た最もマヌケな光景でした。

 

この時の異常な暑さ、滴り落ちた汗のことは今でもリアルに覚えています。

 

現場をおもちゃのようにされて本当に悔しかったです。

 

生活必需品ばかり扱っているので仕事量は安定していましたが、仕事の喜びは全く感じないどころか無力感に押しつぶされそうな毎日でした。

 

有能なトップの操り人形なら別に構わないですが、無能なトップに現場をかき回されるのはもうコリゴリです。

 

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